汗腺ができるタイミング～
多汗症と集中
●集中力をそぐ汗
多汗症マンガでは、手汗をかきすぎて、対戦ゲームへの集中力がそがれてしまった小学生が描かれています。ゲームを楽しみたいだけなのに、手汗が気になる。集中したいのに、手汗で思う存分力が発揮できない。このような悩みは、生活の様々な場面で感じるようになってきます。
手を洗った直後のべしょぬれの手のひらを想像していただけたら、分かりやすいかもしれません。多汗症の汗は、何らかのきっかけで症状が出てしまうと、なかなか止まらず、常にタオルを持ち歩いている方も少なくないようです。
しかし、多汗症だと自覚がない場合も多く、実際に医療機関へかかる割合は多汗症全体の1割以下だと言われています。
●コラム働く汗腺と働かない汗腺について
汗は「汗腺」と呼ばれる孔から放出されます。【多汗症マンガ】針が引っ張れんでは、汗腺の数は、汗をかく人もかかない人もあまり変わらないことが分かりました。それでは、汗腺には働く汗腺と働かない汗腺があることはご存じでしょうか？今回は、能動汗腺と不能汗腺についてご紹介したいと思います♪
・働く汗腺（能動汗腺）と働いていない汗腺（不能汗腺）について
汗腺の中には、汗を出す「働く汗腺」(能動汗腺)と、汗を出さない「働かない汗腺」(不能汗腺)があります。
汗が、私達の体温を調節するための大きな役割を担っていることが関係しているようです。働く汗腺の数は、私達が小さい頃の環境によって決まります。暑い地域で育った人の汗腺数は多く、寒い地域で育った人の汗腺数は少ないようです。
・働く汗腺が決まる時期
汗腺は私達がまだ生まれる前から作られます。最初は働かない汗腺が作られ、胎生7カ月頃～生後2年半頃までにかけて、働く汗腺へと変わっていきます。
この時期に決定された働く汗腺の数は、一生変わらないと言われています。(人種によっては成人になってからも増加するという説もあるようです)
・働く汗腺の数
日本人の場合、働く汗腺の数は平均230万個と言われています。ロシア人では180万個、フィリピン人では280万個と言われています。寒い国で育つほど、働く汗腺の数が少ないことがわかります。
汗の量は働く汗腺の数に比例していますが、能動汗腺の数が多いことが必ずしも汗をかきやすいということにはならないようです。
今回は、働く汗腺(能動汗腺)と働かない汗腺(不能汗腺)についてご紹介しました。それにしても汗腺の数は、髪やうぶ毛が10万本程度と考えると、かなり多く感じますね♪
