それって多汗症かも!?~これからの季節~
●季節を問わない”汗”
汗に関する問題は、主に「夏」に課題や不快感を感じ、対策を講じる方も多いのではないでしょうか?
しかし、気温が下がり涼しくなってきても、夏と同じくらい汗に関する問題意識があると「多汗症」かもしれません。多汗症は季節を問わず冬にも特有の悩みが尽きません(夏にだけ困難を感じる等、季節によって多汗症に分類される場合もあります)。
●寒い時期の多汗症ってどんな感じなの?
多汗症は、汗をかくような運動をしたわけでもないのに、何らかのきっかけで汗が出始め、なかなか止まらなくなってしまいます。詳しいメカニズムは分かっていません。
寒い時期、”汗が出始めるきっかけが減る”という意味では、人によっては多少は症状が少なくなりますが、「一度症状が出始めてしまったら、なかなか止まらない」というのは夏と変わりません。真冬の凍えそうな時期でも何らかのきっかけで突然汗が出始めてしまい、止まらなくなってしまいます。冬に水に濡れることを想像していただけたら、とても寒いことがお分かりいただけるのではないでしょうか(→真冬にも突然の汗)。
また、部屋の中で暖房が効いていても、体温上昇や温風がきっかけとなり、本人は適温でも、症状が出始めてしまう事があります。夏は卓上扇風機等で個人的に温度を調整できますが、冬は部屋全体が暖房で温かいため、扇風機等は使えず、自分で温度調節がしにくくなる側面もあります(→その汗「多汗症」かも~暖房編 )。
●冬の多汗症チェックシート~これに当てはまる人は多汗症かも!?~
最後に、冬の多汗症チェックシートを作成しました。下記に1つでも当てはまると、多汗症かもしれません。ぜひチェックしてみてください。
▢寒くても汗をかく
▢暑いわけではないのに、暖房の風が当たると汗をかき始める
▢汗でしもやけになる
▢手袋が汗でべちゃべちゃになる
▢汗を拭く用のタオルが手放せない
▢窓ガラスに近づけると、曇る
※上記のセルフチェックは目安です。
多汗症の診断は病院で行われます。気になる方は、一度皮膚科等で相談されることをおすすめします。(皮膚科さんにも得意不得意があられると思いますので、HPで多汗症に関する記述がある等を参考にされたらと良いと思います)
病院での治療法についても少しご紹介しています→多汗症と方言
●まとめ
今回は涼しい時期になって起こる多汗症の症状についてご紹介しました。これから秋、冬と、汗が寒い時期に突入していきますが、頑張りましょう。