多汗症とタオル~
タオルが手放せない
●多汗症の汗の量
社会人の多汗症の方が、同僚がタオルをずっと持ってることをヒントに、他の多汗症の方を発見した様子が描かれています。
多汗症がかく汗の量は、とても多いです。
手掌多汗症(手のひらの多汗症)の場合は、手から滴り落ちるほどべしょべしょになってしまいます。
一度汗をかきはじめてしまったら、大量の汗が止まらなくなってしまいます。ある程度汗をかきやすいタイミングが予測できることもありますが、自分でもよくわからないタイミングで症状が出てしまうことも少なくなく、タオルなどの汗対策グッズを持っておくことは必須です。
●多汗症レベル
多汗症は、症状の度合いによってレベル分けがされています。そのときの時間帯や気候など、その他の要因によってレベルは変動します。そのため、気温が高いと症状が出やすいというような、季節性の多汗症もあります。
- レベル1
皮膚が軽く湿っている状態。触れると汗ばんでいるとわかるが、見た目の変化はほとんどない。 皮膚にツヤやテカリがあるように見えることもある。 - レベル2
皮膚に汗が水滴になっているのが見た目でわかる。濡れてはいても、汗が流れることはない。 - レベル3
汗が水滴になり、したたり落ちる。
また、病院で診断の際は自覚症状でHDSS(Hyperhidrosis disease severity scale、多汗症疾患重症度評価度)等も用いるようです。内容を見てみると、日常生活に支障が出ているかどうかが問われています。汗が気になって何か出来なかった経験がある方や、物事やめてしまったことがある方は、一度疑ってみてもいいかもしれません。
●原発性多汗症と他の病気による多汗症(続発性多汗症)
あせあせタウンでは、「多汗症」とひとまとめに紹介することが多いですが、多汗症の中にも種類があります。
あせあせタウンで紹介している多汗症は、「原発性局所多汗症」という、手のひら、足のうら、脇など、限定した部位から左右対称に過剰な発汗を認める疾患です。
ひとつ注意していただけたらと思うのが、他の病気によって多汗症が起こってしまう「続発性多汗症」の存在です。もし、他の基礎疾患のような自覚症状がなく、以下のような多汗症の症状の出方をしている場合は、続発性多汗症を疑ってみた方がいいかもしれません。
続発性多汗症チェック
▢最初に症状が出たのが25 歳以上だった
▢発汗は左右対称ではなく、片方だけだ
▢睡眠中も発汗する
(Hornbergerらの多汗症の診断基準を参考にチェックリストを作成)
気になる症状がある方は、一度病院で相談されることをお勧めします。